地方で嗜好品を売って思ったこと

こんにちは。

12月に入り、本日は羽毛のような雪が舞っています。エモい。

もう今年一年も終わりに差し掛かり、私自身も過ぎ去る時間の速さに混乱している毎日です。

こうやって人生は消費されていくのですね。それもまた良し。

今回は特に何かをお伝えしたいといった内容ではなく雑記といった感じで。

 

今年一年当店を営業してきて思ったのが、地方で私たちのような洋服や雑貨、道具を販売するというのはわかっていたつもりでしたが、やっぱりそんなに簡単な事ではなかったなと感じました。

当店に足繁く通っていただいてるお客様には様々な意味で助けられております。本当にいつもありがとうございます。

しかし東京や大阪等の都市部に比べて人口のパイが小さい地方都市では商売されている方も、このコロナの影響下で更に厳しいところも多いのではないでしょうか?

終わりが見えないデフレから、企業から個人の財務状況も厳しい日本国。

給与水準の面から考えると都市生活者以上に地方生活者の多くは、生活必需品以外にお金をかけていられない逼迫した現状かと思いました。私もそうです。

 

当店は生活必需品ではない所謂"嗜好品"のカテゴリに入る商品を販売しています。

現在当店では商品構成で服の比重が大きいのですが、服って高いですよね。

嗜好品ですので毎日バンバン売れている状況ではありません。

服を例に出しているのでそれで例えますと、毎日着る誰にとっても必要なものではありますが、当店のお取り扱い商品はユニクロといった量販店のような手に取りやすい価格帯のものではありません。

お客様が毎月のお給料からやりくりした中で、長く大事にしたいと気合を入れて購入いただいている方々が多い印象です。

 

着るという目的が同じであれば高い服なんていらない。

そんなものにお金をかけても無駄だ。

という考えもちろん理解できます。

 

ですが

服をはじめとした嗜好品は人生のスパイスになります。

なくても困り事はありませんし普通に生きていくことは出来ますよね。

そこにスパイスを加えることであなた自身を形成する大きな起因、要因になると思います。

そして何より形成と同時にあなた自身を救うものとしても嗜好品は意味のあるものだと思います。

心にゆとりを持たせるための一息つくコーヒー、気分が落ち込んだ時に元気が出る音楽、作った料理をより美味しく幸せに食べるための器、、、

それらは服でなくてもなんでもいいです。

当店のものでなくても全然いい。

生活必需品ではない、自ら選んであなたらしくいられるもの。あなた自身を肯定する事ができるもの。

それが今の息苦しい社会の中での嗜好品の役割なのかなと思います。

 

お金が無い、時間がないという方もいらっしゃるでしょう。

好きなものが特に無いという方もいらっしゃるでしょう。

日々の生活に追われてそんなことまで頭が回らない方もいらっしゃるでしょう。

この混沌とした無茶苦茶な世界を生きる中、限りあるお金と時間の隙間をくぐり抜け、可能な範囲でもっと楽しんでいける生き方にするために微力ではありますがお手伝いさせてください。

この時勢であなた自身を救うためのきっかけを当店が作れるのあれば、とても光栄でありがたいことです。

 

あなただけのあなたを救う嗜好品が見つかりますように。

 

あ、あと年末年始にちょっとした企画やります。

お越しいただける方はたくさんお話ししましょ。

地方で嗜好品を売って思ったこと