それぞれのルーツについて
お久しぶりでございます。
いつの間にか年が明けて23年ですか。審判の時まであと2年か...
そんなこんなで昨年はワチャワチャとしてあっという間に一年が終わりました。
多分今年もそうやって終わっていくかと思いますが、楽しんで1日1日を過ごせたらそれで良いなと思っております。
一発目はそれぞれのルーツについてという議題で。
そもそもこの議題にしたのは、昨年の12月に鳥取県のnigeさんというお店で「秋田と、手しごと展」というイベントに参加してきたことから。
鳥取は私の故郷であり、馴染みのある土地で今現在住んでいる秋田のモノづくりのフォーカスしたイベントという、不思議な縁を感じざるを得ません(feat.あばれるくn)的なことがありました。
その中で、私が生きてきた39年間をダッと駆け足で総括した走馬灯の様な感覚になる時が何度かあり、自身のルーツと今までの生き方を振り返る思いがありました。
皆さんもルーツ、いろいろありますよね。
生まれた国や県や場所だったり周りの環境。
都市や田舎。
そこで多感な時期に刺激を受けた音楽とかの文化などの自分にとってのアンカーポイント。
個々人それぞれ全く違うルーツがあります。
現状あらゆるものの評価が一元化されたような、多様性という名の下にフラットにならされた時代だからこそ個々人のルーツが滲んだようなプライベートな理由のモノづくりってすごい魅力的に思うんですよね。
要はそれを何よりも大事にしようやというハナシ。
故郷の方言でもう一度言います。大事にせんといけんで!
なんのこっちゃわからないかもしれませんが、わかりやすく噛み砕いたお話をしますと。
私の場合で言えば鳥取の山間の町で生まれ、トップオブ田舎のサラブレッドとして育ちました。
多感な時期から重たい音楽に影響を受けつつ、やがてそんな環境に物足りなさを感じ大阪に出ました。
そして中崎町のある古着屋で大事なことをたくさん教わりました。
ここから少し脱線させてください。
飲めないお酒を好意でいつも飲ませてもらい、酩酊した頭に叩き込んだレゲエやダブ。今も自分の血となり肉となっています。
そして何も分別のついていない10代の田舎から出てきた自分に、古着の面白さかっこよさを一から教えてもらいました。まじ今もそこから何も変わらない。
そこで私のダサいエピソード。
その店で買った一つボタンのストレッチデニムのテーラードジャケットに、マルジェラのタグをしつけ糸で留めるという、メイドイン俺の偽物を作るという今思えば震えるほどの恐ろしい愚行を何も考えずに行いました。
何も知らずにブランドのネームバリューだけしか見てなかったダッサイ行為。
そこでしっかりと「いやそれは違うやろ。ダサいやろ。」とキッパリと叱っていただいた苦い思い出。
うん。あの頃の私を西ドイツ製のadidasのサンバで思いっきり助走つけ全力で叩きたい。(改めてまた西ドイツサンバ欲しい。1番かっこいいスニーカー)
今思い返してもありがたいです。
今そんなふうに言ってくれるとこあります?ないよね。
だいぶ脱線しましたが、そんな自分自身のトラウマを今も覚えているから何がダサいかを考えます。
何がダサくて何がかっこいいいか。
私自身まだまだダサいですが、ファッションじゃなくて考え方をダサくないようにしたいです。
そしてむしろこの歳になって何をやるべきではなく、何をやらないべきか。
それが今必要な時なのかなと深く考えます。
もう一つ例を出せば相方の林はバスケットボールをやっていました。
いいがなバスケ。
その彼のルーツのバスケの90sのTシャツとか着てたらファッションで着てるだけのポーザーの人間よりももっとリアルでずっとかっこいい。
彼がレジーミラーのTシャツとか着てたら痺れますね。
はい。ここで今までの取り止めのない話を要約しますね。
いかに自分にとってリアルか。
いかに自分の足跡に寄り添ったものを大切にするか。
それが大事で本当の意味でかっこいいなと思います。
それが今では色々なブランドからデザインを真似た、彼の国の激安ブランドが若い方々に売れているそうじゃないですか。若い女性に大人気!値上げしましたね。
デザインが可愛いからいいよね。
本当に欲しいものが買えないから似ているものでいいでしょ。(その本当に欲しいもんも自分が心底惚れ込んでると思ってることじゃなくて、そう思わされてるんじゃないか考えてみよう!)
そんな理由が聞こえます。
お金がないから本物は買えない。
はい、分かりますよ。金がないのは仕方ない。生活があるから仕方ない。
でもね、それってなんか違うんじゃねーか?
ダサいなって素直に思います。
お金がないなら尚、そんなゴミ買わなくていいっしょ。
だってね、自分の足跡に対して誠実でもリアルじゃないって思うんですよ。
現在の自分が今までの自分史上で最高でありたいじゃないですか。
だからそんな偽物になんかお金落とさないで、自分の人生の中で素直に足跡として寄り添ったものをちゃんと考えて欲しいんです。
それがあなたにとって一番大事で最高なものなわけですよ。
例えばお母さんからもらった時計をお守りのように大切にしているとか。これですよ。大事なのは。
他の人の意見なんかどうでもいい。
今のトレンドなんかもっとどうでもいい。
教えていただいた古着屋の方に、他にも教えていただいた様々な方のためにダサいことはやりたくないし、これから関わってくれる人たちにもなるたけダサいことはしてほしくない。
少なくとも私と同じような恥ずかしくなるダサい失敗はしてほしくない。
ええ、教えますよ。伝えますよ。
私が今までそうしていただいたように、若い人や会うべくして会うこれからの後輩に。
単なるファッションや流行でチヤホヤされているものじゃなくて、その人自身に響くお金の使い方を一緒に楽しんでいきたい。
一緒にダサいことはしない、楽しい生き方を模索していきましょう。
偉そうなことばっかり言ってますが、私ももちろん皆さんから勉強させていただきますので。
毎回同じようなことばっかり書いてますが、ここ本当に大事にしないと文化が死んでいってしまうと危惧しています。
だから何回も書きます。
そんなこんなで今年もどうぞ宜しくお願いします。ではではー。