quitan PULLOVER SHIRTS KHAKI

by うろ

¥31,900

1970~80年代に着用されていたルーマニア軍のプルオーバーシャツをアレンジしました。

首元にたっぷりと配した釦や袖、後身頃の分量感の調整によって落ち感を演出しています。

ごくわずかな起毛感のあるキュプラを使い、生地の縮率を活かしあえて縫い目に表情をつけています。

 

オリジナルの染色を用いた深みのある色合いのこちらは、小ぶりなボタンが可愛らしくずらっと配置されています。

ビンテージの造詣が深いデザイナーによるミリタリーシャツのアレンジは、オリジナルを女性らしくエレガントな印象で昇華させた1着。

パッと見はシンプルなデザインですが素材と背面のヨーク部分両サイドのダーツがマッチし、精悍な印象を与えてくれます。

 

quitan

私達の世界は、豊かな”違い”で溢れていました。

世界中に散りばめられたそれらは、決して不調和などでなく、それぞれの地に根を張り、共存していたことでしょう。

ほんの100年前の世界—文明の発展とともに多様性が失われる前の世界とは、一体どの様なものであったのだろう。

点と点とを線で結び、紐解いてみたいのです。

“quitan”とは、そういった、いきいきとした文化との交歓の記録なのです。

どうか私たちの世界が、沢山の違いが美しく共存するものでありますように。

ゆりかごの中で赤子が育まれるように、古き良き伝統が個性を失わず守られていきますように。

たとえば。

ある遊牧⺠族は、持ち運びのできる織機で布を織り上げます。

しかし、彼らが織物をするために使う糸を染めるのはその土地に定住する職人なのです。

遊牧・定住それぞれの⺠族が生活様式の垣根を越えて助け合い、生活に必要な布を織り上げていました。

住まう場所を変えながら、その地に釜をもつ職人に糸を染めてもらう遊牧⺠に学び、私は点ではなく線でものづくりを考えてみたいのです。

世界では、様々な技術が今も受け継がれています。

⻑年に亘って受け継がれてきた美しいものづくりや手仕事を適材適所に捉え、向き合うことができたなら、どんなに喜ばしいことでしょう。

 

カラー : KHAKI

ログウッドと岡山県美作市上山の棚田の泥を使った泥染めをベースとしたハイブリッド染色

サイズ :

F : 身幅53cm / 肩幅41cm / 着丈72cm / 袖丈57cm

素材 : cupra 100%