書籍 MITTAN 1

by うろ

¥3,850

修繕・染め直しに焦点を当てた初の書籍、「MITTAN 1」が完成しました。

MITTANでの作例を通じて、衣服の継続的な使用についての可能性を示しています。

人と衣服の関係性を再考する一つの切っ掛けとなれば幸いです。

 

中のページの殆どが折り畳まれた特徴的な装丁で、読者がページを開く度に空気を含む一連の動作は、MITTANの平面的な服が身体を入れて立体へと変化する様子を示唆しています。

また、表紙には放置竹林から伐採された孟宗竹の炭を混ぜ込んだ紙を使用し、中も全て再生紙を使用しています。

 

文章はすべて日英併記となっています。

 

文章 / MITTAN


写真 / 鈴木良(kankakari)

撮影補佐 / 鈴木真実(kankakari)

装丁 / 米山菜津子

翻訳 / ダニエル・アビー

製本 / 有限会社篠原紙工

印刷 / 株式会社アイワード

 

 

サイズ : 縦 29cm / 横 21cm

 

MITTANは世界に遺る衣服や生地にまつわる歴史を元に、現代の民族服を提案しています。

平面的な構造を再解釈し、天然素材が持つ本来の機能性と組み合わせることで、一過性の時代の流れにとらわれることの無い、永く続く服を目指しています。

生地は遠州、播州、尾州といった日本各地の機械織りの産地をはじめ、インド、ラオスといったアジア圏の手織りのものを主に使用。

デザイナーが可能な限り直接機場に赴き、独自の素材開発にも取り組んでいます。

また縫製糸には主に綿糸を、織りネーム、品質表示、ボタン等の付属品には天然素材を用い、国内の提携工場で縫製しています。

染色には通常の染料の他、草木や藍、虫、鉱物を使用し、その不均一な色の移り変わりも美しさとして捉えています。

MITTANの服は1シーズンではなく、長く、生地が擦り切れそうになっても尚着続ける事を前提にデザインされています。